昭和23年より落雁の製造を続けております綱木製菓株式会社と申します。
どんなお仕事されてますかと聞かれることがありますが、菓子製造業で落雁を作っていますと答えると、
「えっ?らくがん?・・・?どんなお菓子ですか?」といった感じの反応が多いです。
ただ、こういった反応は仕方ないことだと感じます。
2025年になり、77年前に製造を始めた時代背景と比べると生活様式や食文化は大きく変化しております。
お盆やお彼岸に仏壇を飾り、ご先祖供養の象徴として光り輝くこの落雁ですが、実はそれだけではありません。
落雁は飾ることが主となり、食べることをイメージされる方は少ないかもしれませんが、実は食べても美味しいのです。
但し、とても固く、また水分がほとんどないので口の中に入れるとモサモサするため、お茶などの飲み物は必須です。
小さな落雁であれば一口で食べることも可能ですが、大きいサイズになると食べること自体非常に困難です。
「そんなもん食えんわ~~~」と思った貴方に、とっておきの食べ方をご紹介します。
「固いなら 砕いてしまえ ホトトギス」
まず、大根等をすりおりす、おろし器で落雁をすりおろしてください。
すりおろして粉状になった落雁は、一旦瓶につめて保存します。
その粉になった落雁を、朝食時のヨーグルトに入れて食べてみてください。めっちゃ美味しいです。
或いは、朝食時の食パンにふりかけてください。これも結構いけます。
またシンプルなバニラアイスの上にふりかけてもよいアクセントになります。
落雁は、砂糖、寒梅粉、水あめ、デンプンでできているので保存がききます。
さらにこうして砕いてしまえば、どんな時にでも使える便利アイテムに変化します。
アイデア次第で様々な使い方がありますので、お仏壇に供えた後は、色とりどりの落雁をすりおろし、
ご家族で楽しみながら様々な食品のトッピングにトライしてみてください。
このブログを読んで、落雁の美味しさに気付いていただけると幸いです。
綱木製菓 綱木慎二